up&down

主催イベントについて大袈裟に書いてみようと思います。

俺がもしこのイベントを定期開催できるのであれば最終的に行き着きたいのは好きなものを好きだと言える人たちを増産する場です。情報量が多い中で物事に詳しい人たちが増えてきた一方で不器用な人たちはそれを断言しにくくなっているような気がするんです。洋服について詳しくないからと自信なさげな人が凄く多いんですけど、そもそも洋服を着る上で大事なのってデザインと着心地なわけで、自分が気に入っていれば何着てても自信満々で良いと思うんですよね。俺に自信なさげな表情を向けてるけど俺も詳しくはないよ?っていう。これは音楽にしたってそうで、好きな気持ちに自信がなくて踊れないみたいな人多い気がするんです。

古着屋で見つけたアメリカの訳わかんねえブランドなんだけど、素材は良いしデザインもイケてるんだよね!みたいなのが一番個人的にはカッコ良いんですよ。それに対して詳しい人が出てきてこれはあのブランドのコピーっぽいね!とか、ジップやデザイン的に60年代くらいだね!とかいう話になればもっと面白い。これがまさに俺と鈴木さんなんですよね。知識を押し付けるのではなくて教えてくれる、尚且つ自分の在り方を肯定してくれるっていうだけで好きなものにもっとのめり込める。良いものの価値が分かればお金を出してみようかなという気分にもなる。こういうやりとりって古着屋とかではよくある光景なんですけど、皆んなが皆んな大名の入り組んだ古着屋に足を運ぶ訳ではないじゃないですか。それなら自分がよくいる界隈に持ってきちゃえ!っていう我儘なイベントな訳です。生きる上で切り離せない衣食住のうちの一つな訳だからこだわった方が得だ!っていうのが一番の主張かもしれません。フリーマーケットっていうラフな切り口なのであまり考えを語ると取っ付き難くなって逆効果かもしれないですね。フラッと遊びに来てください。何だかんだ着る人、聴く人、飲む人、大事なのは人です。