また逢いたい

 

続きが気になる漫画みたいな彼女の指に
佇むターコイズが俺に語りかける
輝けないもの
それだけがリアルなんだよってさ
朝を蹴った25時

こんなにも不潔な寂しさを拗らせているのに
いつも降り立つのは頼りのない駅だ
最終を見送って それでも待ちわびる
何かを超えて行けるのならば
何にだって飛び乗るさ

涙を枯らすな
言葉では何も学ばない世界だから
一瞬を切り取れ
貴方ではないと忘れちまう今夜すら
終わるでしょう?消えるでしょう?

目を離した瞬間に出て行きそうな彼女の胸に
佇むハイダタトゥーが俺に語りかける
一生消えないもの
それだけを愛でていくんだってさ
愛を知った午前5時

どれ程の華やかな記憶を武器にしたところで
いつも帰りたいのはささやかな腕の中
始発を見送って歩いて振り返る
気付かずに超えてきたものがあるなら
また逢いたい

命を投げ出せ
そう容易くは殺しちゃくれない世界だから
一瞬を切り取れ
貴方ではないと忘れちまう出会いすら
すれ違うでしょう?消えるでしょう?

涙を枯らすな
言葉では何も学ばない世界だから
一瞬を切り取れ
貴方ではないと忘れちまう今夜すら
終わるでしょう?
消えるでしょう?
それでも君は歌うでしょう?
出会うでしょう?