ヒトリノ夜がクソ

楽しみを知れば知るほど墜落する時凄いから調子に乗ってる時に顔面を引っ叩いてくれる存在が必要です。俺のケツに火を付けたり崖っ縁に追い込んでくれる存在が。誰かを跳ね除けるような轟音で鳴るファズは楽器屋で買えるけど包み込む轟音はバンドでしか鳴らさない気がする。歌詞にリズムとかメロディとか単語入れる前にスタジオに説得力つけろよって思うわ。何か一つ諦めてタバコを吸ったり晩飯つくったりゴロンと横になったり。さっき殺したゴキブリをティッシュに包んでトイレに流した。南無。

上の階の奴が家具を動かす音が聞こえる。毎日模様替えをするのかな。もう床は傷だらけだと思う。完成したこだわりの部屋の中、新たな配置のベッドに寝転がって虚しくなってんのかな。そんな妄想の中で隣の部屋では始まってるから対照的で笑う。みんな最悪じゃん騒音だらけの物件じゃんって思うかもだけど俺はバンドマンだから有り難くアンプ通したギターをキャンキャン鳴らすんよ。あー!灰野敬二が隣の部屋に引っ越してこないかなー!さっき間違えて研いでた無洗米が入ってる炊飯器の保温ランプが光ってるから俺は麻婆豆腐をつくらなきゃいけないんだけどもう面倒くせえー。ご飯が炊き上がるタイミングと俺の麻婆豆腐をつくるモチベーションがいつも絶妙に合わない。気を抜いた瞬間にピーピー言うから残念な気持ちになる。そのくせさっき冷蔵庫に入れた氷結はまだ冷えてないし。悪い子も寝る時間です。