足りない今日

Pioneerのレコードプレーヤーが壊れてからというもの、我が家のクローゼットの端っこで地元の百貨店の袋に入って負の財産と化していたレコードたち。大学生の頃に少しだけレコ屋に通う時期があったのですが、その短い期間で集めたアーティストがめちゃくちゃで笑みこぼれる。カーペンターズから始まり、RCサクセション、じゃがたら、ルースターズ、キャロル、ニューヨークドールズ、ビー・ジーズ、ドッケン、時計じかけのオレンジのサントラまでありました。

眺めてると聴きたくなるのが性というもので、先日テクニクスのプレーヤーを買いました。タワレコに売ってるデザインが可愛いやつにしたかったんだけど、回転スピード等が安定しないという噂を耳にして断念。グッドデザインなのにねあれ。残念。でも内臓スピーカーは要らんよね。断言。

中古で買った80年代のテクニクスのターンテーブルはアース線が付属しておらず、それでいてアース線の接続部分がよく分からんサイズのジャックになっておりました。アース線を持ってない上に当時の純正のプラグなんか手に入りっこないので困り果てていたのですが、ムカついたのでスピーカー線を半田ごてで無理やり繋いでやりました。気持ちいいほどすんなりとノイズ解消。案外何事も強行突破でどうにかなるものですね。ついでにギターのシールドも何本か修繕。たまに手に職をつけたい欲に駆られることがあります。何でも自分でできれば良いのにな。料理だってそうだし、パンツの裾あげとかも。人に頼んだら金取られるようなことも案外自分でできるものだと思ってます。勿論プロを舐めたら駄目なんでしょうけど、自分の失敗って許せるじゃないですか。というより失敗することで自分には無理だと分かってからプロに頼む方が自然だと思います。

チョコレートプラネットのコントでポテチの袋を開ける業者が出てくるコントがあるんですが、俺のこの気持ちを良い感じで皮肉ってくれてるんですよ。本人たちからすればそんなメッセージ性を吹き込んだつもりはないと思うんですけど、普通にコントとして面白いです。

この前友達たちと服を買いに行こうよってなって男4人で買い物行ったんですけど、これがとても楽しくて。今思うと洋服好きな人って案外貴重なんですよね。一日中洋服見て回るなんて興味ない人からしたら糞退屈だと思うのでこういう機会ってあんまりないです。この日を境に古着熱が再来してずっと温度を下げないまま燃え続けているんですけど、ネットで色々見ててもあんまりピンとこなくて。実際に着て興奮して人とはしゃぐのがやっぱり楽しかったみたいですね。大名のショップがどこも閉まって飲みに行く頃には皆んな服装が変わっちゃってるみたいな。

出掛けるモチベーションはありながらも、休日は家のことやったりダラダラとバンドのこと考えてるだけで半日終わります。一人だと何事もローペースになってしまう傾向は人との約束で打破するしかない訳です。色んな同じ歳くらいの人と話すんですが、やはり人に会いに行く力が一番大切だって皆さん思うみたいですね。

俺の周りって半端な人生の中で漠然とした夢を追いながらなんだかんだ言って楽しいみたいな人が多いんですけど(めちゃくちゃ失礼な表現でごめん)、やっぱり俺の知らないところで悔しい想いもめっちゃしてると思うんですよね。だからこそ熱い話がしたいと思います。他の席の奴らから「なんだあそこの席の奴らの会話...気持ち悪っ...」とか思われてるかもしれないけど、その時点で俺らが勝っていると思います。

面白そうなことに気づけず、やりたいことに着手できずというような情けない状態を少しずつでも変えていこうと考えています。

この熱量を保存できる方法が他に見当たらず。あとは同じベクトルで動いてくれる人は貴重だと言いたかっただけなんですけど。

今俺の周りは完璧なんです。あとは俺だけなんですよね。